米不足は2025年もあるの?米農家さん7組に2025年の米不足の理由と現状を聞いてみた

2024年夏、「令和の米騒動」として、お米が手に入りにくくなるという事態が発生しました。その後、新米の収穫があり、お米がまた手に入るようにはなったものの、価格が上がったり、2025年に入りまたお米の在庫が不安視されるようにもなってきています。
そこで今回、ソラミドごはんでは、米農家さんに米不足の現状や、お米の作り手として困っていること、消費者に知ってほしいことなどを質問してみました。
結論:2025年も米が不足するかは定かではないが、消費者の手に届きにくくなる可能性は十分にある
今回、米農家さんに「2025年の米不足」について質問した結果、意外にも「米不足が起こると思う」という回答は少なく、「わからない」といった回答が多くを占めました。
その意図としては、政府の備蓄米が放出されそうなことなどがあるようです。
とはいえ、2024年にお米が不足した影響で、各農家さんが保有する在庫は既に(2025年2月時点)かなり少なくなっているということもあり、消費者の手にお米が届きにくくなるという可能性は今年もあるといえそうです。
ここからは、実際に米農家さんからいただいた回答をそれぞれ紹介していきます。
米農家さん7組に聞いた2025年・米不足問題
今回、回答いただいた農家さんは以下の7組です。
- ドリームファーム
- コモリファーム
- しまさき農園
- 鶴秀
- 生田米店
- 農好社
- 岡元農場
【質問項目(全5問)】
- 2025年も米不足は起こると思いますか?
- その理由は何ですか?
- 「令和のコメ騒動」に際して、農家さんとして困っていることや、知ってほしいことがあればぜひ教えてください。
- 現在の在庫状況と、次回の新米時期までの見通しはいかがですか?
- 農家さんから消費者に対して伝えたいこと、お願い事項などメッセージがあればぜひお書きください。
ドリーム ファーム(富山県入善町)

「これでいい」ではなく、「これがいい」と思われる安心安全なもの作りを続けるために、「常に愛情を込めて農業と向き合うこと」を何より大切にしています。一つひとつの作業に手を抜かず、自然の恵みに感謝をしながら、愛情を込めてお米を作っています。
Q1. 2025年も米不足は起こると思いますか?
Q.2 その理由は何ですか?

令和7年6月末民間在庫量が158万トン(農水省)に下方修正され、ここ10年間でも令和6年の153万トンに次いで低い数字になっています。新米が出ても価格高騰が続くのは単純にモノが無いから上がるという市場原理なのではないでしょうか?備蓄米放出の話もありますが、具体的な数字はなく十分な量でなければ足りないと思います。高い関税を払ってまで輸入する業者も出てきたくらいなので。4月施行の食料供給困難事態対策法により配給制になるというウワサがあり、SNSでは備蓄のため今のうちに玄米購入がオススメされています。
Q.3「令和のコメ騒動」に際して、農家さんとして困っていることや、知ってほしいことがあればぜひ教えてください。

米が想定以上に売れ過ぎてしまい困っています。年1回しか収穫できないお米を8月まで販売しなくてはなりません。自分たちが買ってほしい価格を設定しても周りより安ければ購入集中してしまい、在庫が足りなくなってしまいます。昨年の8月は問い合わせ電話が多すぎて、毎日「お米無いです」と謝り続ける日々で現場仕事に集中できず、正直辛かったです。明らかに転売目的で大量購入の方をお断りすることにも疲れてしまい・・・(汗)もはや売れることが素直に喜べなくなり、今までお付き合いのある大事なお客様のために8月まで在庫をもたせることができるのか?なるべく売れないよう目立たないようにヒヤヒヤしています。生産者として売れたらなんでもいい訳ではなく、安いからではなく美味しいから選んでくれるお客様に食べてもらいたいというのが本音です。
Q.4 現在の在庫状況と、次回の新米時期までの見通しはいかがですか?

もう価格を上げたくないのですが、上げないとあっという間に無くなってしまうので小売価格に合わせつつ販売を抑えて在庫調整しています。それでも厳しい状況ですが。令和7年産について業者様から大口購入の問い合わせがが多く、種まく前からすでに争奪戦になっています。
Q.5 農家さんから消費者に対して伝えたいこと、お願い事項などメッセージがあればぜひお書きください。

今まで安いのが当たり前で注目されてこなかったコメ。「令和のコメ騒動」の本当の原因は何なのか? 過去最大の米農家減少、農業の人手不足・高齢化、政府による生産調整など深刻な農業危機を身近に考えるきっかけになったのではないでしょうか。買占めしてる場合じゃないですよ!農家の平均年齢68歳の現実・・・70代ベテランが毎年辞めていき正社員求人はひとりも来ません。自分には農業なんてムリだけど美味しいお米は食べたい。このままでは、それが通用しなくなるときがくる気がしています。一緒に農業をがんばってくれる人が増えることを切に願っています。東京でOLしかやったことない48歳でも農業やれます。キツイからこそ楽しい仕事です♪
今回の米高騰で儲かっているイメージがあるかもしれませんが、生産者手取りはさほど増えていません。たいていの農家は年内に米を販売済み(大量の保管倉庫は保有していないため早々に出荷します)なので、残念ながら今の価格上昇分の恩恵を受けているのは小売・流通業者になります。
暗い話ばかりですみませんでした。。。この問題についてみんなで一緒に考えようというソラミドさんの姿勢に感謝いたします。
コモリファーム(福岡県鞍手郡)

塩を用いた農法とは、水にといた塩水を散布するもので、もちろんお米にしょっぱさは残りません。お米のおいしさを決める大きな要素である「ミネラル分」を多く含むという理由で、天日干しの活きた塩、ミネラル還元塩が使われています。さらに塩が持つ「忌避効果」にも期待。殺菌作用を持つ塩は、虫が好まない環境を作ることも可能です。他にも、コモリファームでは、「紙マルチ」を使用するなど、自然に配慮した農法でお米作りが行われています。
Q1. 2025年も米不足は起こると思いますか?

起きないと思う
Q.2 その理由は何ですか?

値段が上がっている事を米不足とするならば、ある程度は下がるかもしれない。高くても買う事ができる状態は米不足ではないと思われるので、起きないと思う。安い米をえる事が米不足でない状態というならば、それは分からない。
Q.3「令和のコメ騒動」に際して、農家さんとして困っていることや、知ってほしいことがあればぜひ教えてください。

農家に値段が還元されない等の記事をたまに見ますが、米の買取業者と直接やり取りしている農家には還元されています。JAと買取業者間の買取価格に多いところで60kg当たり8000円の開きがあった為にJAに米が集まりませんでした。
米価はずっと下落してきました。やっと持続可能な水準に来たのではないかと思います。
ただ、急激に上がり過ぎたのではないかとも思います。
農家の間でも何故こんなに急に上がったのかは分からないです。
Q.4 現在の在庫状況と、次回の新米時期までの見通しはいかがですか?

在庫は年間予約で埋まってしまいました。
Q.5 農家さんから消費者に対して伝えたいこと、お願い事項などメッセージがあればぜひお書きください。

うちは10町歩程の中堅に満たないような農家ですが、資材、燃料は高騰、農業機械は更に高価になり1000万近くする機械を導入しなければなりません。持続可能な農業の視点からすると元の値段では事業を引き継ぐ事、新規に参入する事は困難です。ある程度の値段は必要です。人は食べる事が先である事を考えて欲しいです。
政府の備蓄米の放出のような本末転倒な施策で米価を下げる事よりも、食べ物に対しての消費税を無くす等の施策を応援して欲しいです。
しまさき農園(山形県南陽市)

しまさき農園は、山形県南陽市、置賜盆地と呼ばれる地域で、250年に渡り専業農家としてお米づくりを営んでいます。代表であり10代目の島崎真人さんは、お父様の代から農薬や除草剤などをできるだけ使わない自然に近い状態での昔ながらの農業にこだわっています。時間と手間を惜しまず、「おいしいお米づくり」にかける姿勢は、40年以上揺らぎません。お米そのものの、ありのままのおいしさをぜひお楽しみください。
Q1. 2025年も米不足は起こると思いますか?

わからない
Q.2 その理由は何ですか?

24年産米は不足で高値になっております。秋に新米が出ても不足感はあると思います。
作柄にもよるのでなんとも言えませんが、主食用米の作付けも全国的に増える傾向なので、北海道、新潟、東北が平年並み〜豊作傾向なら年明けの春頃には値段は落ち着いてくると思います。
Q.3「令和のコメ騒動」に際して、農家さんとして困っていることや、知ってほしいことがあればぜひ教えてください。

お米は基本的に1年に1度しか栽培できないので米騒動がおきず、毎年安定した需給になってくれる事を願っております。
そのためにもバランスの良い生産=消費になってくれる事を願っております。
Q.4 現在の在庫状況と、次回の新米時期までの見通しはいかがですか?

在庫は例年より2、3割少ないです。
昨年夏よりも早いペースでなくなってきております。品切れの品種も出てきており、ご迷惑をおかけしております。
Q.5 農家さんから消費者に対して伝えたいこと、お願い事項などメッセージがあればぜひお書きください。

食というものは当たり前にあるものではなく、実はさまざまな人(生産、小売店、物流、流通、肥料農薬会社、JAなど)が携わってようやく安定的に供給できます。海外の食品が悪いとは思いませんが、日本で消費する食料は日本で生産する事が必要だと思います。
価格を基準に選んでしまうと生産、流通、消費のバランスが崩れて、今回の様な米騒動に発展することも多くなってくるのかもしれません。
農家としても安定生産を目指してがんばりますので、単年の価格などで判断せず、長い目で日本の食を理解していただき、生産者と消費者がお互い支え合っていけたら嬉しいです。
鶴秀(鹿児島県出水市)

「ツルに選ばれた土地」で、自然に配慮しながら安心安全なお米作りにこだわっています。先祖から受け継ぐ水田を守り、ただただ自然においしいお米を食べてもらえるよう、嘘偽りなく、愚直においしいお米作りに励んでいます。
Q1. 2025年も米不足は起こると思いますか?

起きないと思う
Q.2 その理由は何ですか?

備蓄米の放出もあるので。
Q.3「令和のコメ騒動」に際して、農家さんとして困っていることや、知ってほしいことがあればぜひ教えてください。

お問い合わせが増えて、中には怪しいものも沢山あった。
Q.4 現在の在庫状況と、次回の新米時期までの見通しはいかがですか?

米騒動とは関係なく、在庫はあまりないです。新米時期まで持つように調整して販売するつもり。
Q.5 農家さんから消費者に対して伝えたいこと、お願い事項などメッセージがあればぜひお書きください。

いままでが安すぎたので、ある程度の価格に納得していただきたい。
生田米店(熊本県相良村)

熊本県相良村は、何年にも渡って水質日本一にも認定されるほどの清流「川辺川」からの水、さらに盆地という地形がもたらす寒暖差により、稲作に適した地域です。その地域性に加え、生田米店がこだわっているのが、牛の堆肥を土に漉き込み、育った稲の藁やもみ殻などを牛の餌や寝床として利用することで生まれる「循環型農法」。今も昔も変わらず、自然のサイクルの中で営む理に適ったお米作りを続けています。有機質を豊富に含む土から育まれるお米は、食味が優れた「間違いない味」。
Q1. 2025年も米不足は起こると思いますか?

わからない
Q.2 その理由は何ですか?

収穫が終わらないとわからない。
Q.3「令和のコメ騒動」に際して、農家さんとして困っていることや、知ってほしいことがあればぜひ教えてください。

価格高騰の報道がありますが、2〜30年米価は上がらず肥料、資材等は年々上昇し、機械も高騰し離農する農家が毎年いる現状です。
高齢化も原因です。
美味しいお米を作りたいという気持ちだけで利益が少なくても頑張っているのが現状です。
Q.4 現在の在庫状況と、次回の新米時期までの見通しはいかがですか?

現在の在庫状況はありません。
新米時期は9月下旬です。
Q.5 農家さんから消費者に対して伝えたいこと、お願い事項などメッセージがあればぜひお書きください。

作り手は愛情込めて育ててます。美味しいお米を食べて頂けるように頑張っています。
農好社(福井県福井市)

極端であればあるほど、とんがっていればいるほどいい。人の好みにピンポイントで刺さるようなお米を作りたいんです。それを口にして、『このお米が好き』と言ってくれるコアなファンが増えれば言うことはありません。
Q1. 2025年も米不足は起こると思いますか?

わからない
Q.2 その理由は何ですか?

昨年の米不足から、25年産の先食いがあったはずなので、25年国内産は少ないと思われるが、一部外国産や備蓄米の放出がありそうなので。
Q.4 現在の在庫状況と、次回の新米時期までの見通しはいかがですか?

業務拡張中につき売れ行きは良いですが、新米収穫前に完売しそう
Q.5 農家さんから消費者に対して伝えたいこと、お願い事項などメッセージがあればぜひお書きください。

お米の値段にご不満がある方も多いと思いますが、持続可能な米作りの為に何卒ご理解頂きたいと思います。
岡元農場(石川県能美市)

「楽しさ広がる農の世界を創造し、人々の豊かな生活に貢献すること」を掲げ、お米や加賀丸いも、育てたお米の加工品を販売しています。『厳選プレミアム米(特別栽培米コシヒカリ)』は、甘みと粘りが強く、通常のコシヒカリよりも一粒一粒の食べごたえがしっかりとしていることです。つやつやと炊きあがったお米は、食卓の主役となるでしょう。
Q1. 2025年も米不足は起こると思いますか?

わからない
Q.2 その理由は何ですか?

本当の原因がわからないから
Q.3「令和のコメ騒動」に際して、農家さんとして困っていることや、知ってほしいことがあればぜひ教えてください。

農家さんはみんな頑張っているということを知ってほしい
Q.4 現在の在庫状況と、次回の新米時期までの見通しはいかがですか?

いつもの大切なお客様分を除いてすでにすべて完売です。
2025年の米不足問題に関するニュースまとめ
デイリー新潮:「コメ農家の時給は10円」 2025年もコメ不足は続くのか…「減反を続ける政府の責任」
【概要】2024年夏に発生した「令和の米騒動」は、スーパーの棚から米が消える事態となりました。その背景には、民間業者間での米の奪い合いや、事実上継続されている減反政策が影響しています。老舗米問屋の山中和平氏(仮名)によれば、2023年秋の時点で米不足は予測されており、このままでは2025年も米不足が続く可能性が高いと指摘されています。また、農家の手取りは時給換算で10円程度と厳しい状況が続いており、政府の減反政策の継続が問題視されています。このままでは、消費者と生産者の双方にとって厳しい状況が続くと懸念されています。
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国は「備蓄米」の放出方針を決定、“令和の米騒動”半年たっても収束せず
【概要】2024年夏に始まった「令和の米騒動」は、半年経っても収束の兆しが見えません。政府は米価の高止まりを受け、2025年1月末に初めて「備蓄米」の市場放出を決定しました。この備蓄米制度は、1993年の「平成の米騒動」を契機に始まったもので、約100万トンの米を備蓄しています。今回の方針転換の背景には、米価高騰が家計を圧迫し、消費者や生産者双方に影響を及ぼしている現状があります。
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『令和のコメ騒動』(1)コメ高騰の歴史に学ぶ、今後の見通し
2024年の米価高騰は、猛暑による品質低下や需要増加が原因とされています。供給不足は約30万トンと推定され、在庫量の3分の1程度に相当します。過去の事例から、2025年産の生産が需要を満たせば、秋以降に価格が安定する可能性が高いと分析されています。ただし、需給バランスの維持が価格安定の前提条件であり、今後の生産動向が注目されています。
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『令和の米騒動』に政府備蓄米放出を可能にする運用ルール見直しで対応へ
米価の急騰が続く中、政府は備蓄米の放出を可能とする運用ルールの見直しを検討しています。2025年1月24日のデータでは、コメ類の価格が前年同月比で64.6%上昇し、物価全体を0.4%押し上げる要因となっています。背景には、異常気象による収穫量減少や農業資材の価格上昇、パンから米への需要シフトなどがあり、投機的な買い占めも影響しています。政府は備蓄米の放出により、価格安定と投機的動きの抑制を目指しています。
2025年もコメ不足?消えた60億杯、備蓄米放出で露呈した農政の失敗
2024年の「令和の米騒動」は、生産調整の失敗が原因とされています。農林水産省は生産量が不足しているわけではなく、流通の滞りが問題と説明していますが、実際には需要増加に供給が追いついていません。2025年の夏も再びコメ不足が起こる可能性が高いと業界関係者は懸念しており、農政の見直しが求められています。
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2025年も米不足は起こるかも?ソラミドごはんで安心・安全なお米はいかが?
今回は、2025年の米不足の現状についての農家さんからの回答をお届けしました。
お米が手に入りにくくなったことで、お米のありがたさについて再確認する人が増えた今。
これを機に、農家さんたちから消費者に対する切実なメッセージにも目を向け、お米づくりのあり方について少しずつ考えてみませんか?
米の価格が上がった背景には、農家の減少や人手不足、高齢化、資材や機械の高騰といった問題があります。むしろ、今までが安すぎた、と言ってもいいのかもしれません。
また、転売目的の大量購入もあり、本当に食べたい人に届きにくくなっているといった状況もあるとのこと。農家さんとしては、「安いから」ではなく「美味しいから」選んでもらえたら嬉しいという思いがあります。
ソラミドごはんでは、これからも農家さんの思いを大切に、安心・安全なお米を届けるお手伝いをしていきたいと考えています。読みものページでは、お米の大切さについて考える記事の数々も公開中。ぜひご覧ください!
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